東京都品川区に位置する朋優学院高等学校は、近年「都内私立で最も勢いがある」と言われる超人気校です。特に最上位のTGクラス(Top Global)は、東京大学をはじめとする最難関国公立大学を目指す精鋭集団であり、その入試は「実質倍率の高さ」と「圧倒的な問題難易度」から、都立トップ校(日比谷・西・国立など)や早慶附属校の受検生が集まる激戦区となっています。
2026年度(令和8年度)入試に向けて、TGクラス合格を勝ち取るための戦略を、入試制度の変更点・科目別対策・マインドセットの3軸で詳述します。
I. 2026年度入試の構造と「TGクラス」の立ち位置
朋優学院のTGクラスは、単なる「特進」ではありません。2026年度入試では、さらに選抜の厳格化が進んでいます。
1. 2026年度の変更点とTGクラスの条件
朋優学院の入試には「推薦」「併願優遇」「オープン」がありますが、TGクラスへの合格は原則として「一般入試(5科目受検)」が必須となります。
- 併願優遇の基準上昇: 2026年度は併願優遇の基準が前年より「1」上がり、さらにハードルが高まりました。
- TGは「5科目」勝負: AG(Advanced)やSG(Standard)は3科目(国数英)での判定が可能ですが、TGクラスを志望する場合は、理科・社会を含む5科目の合計点で判定されます。都立トップ校受検生にとって有利な設計ですが、3科目私立専願組には非常に厳しい戦いとなります。
- 足切りラインの存在: 3科目の合計が130点未満の場合は、内申基準を満たした併願優遇であっても不合格となります。TGクラスを狙う層にとっては通過点ですが、ケアレスミスは許されません。
2. TGクラスの合格ラインと偏差値
- 偏差値目安: 70〜72(Vもぎ・W合格もぎ基準)。
- 実質倍率: オープン入試では10倍を超えることも珍しくなく、TGクラス特定枠で見れば都内でも指折りの「落ちる試験」です。
II. 科目別・最難関突破のための攻略戦略
朋優学院の入試問題、特にTGクラス判定に使われる問題は「都立共通問題」とは一線を画す難易度です。どちらかと言えば、「自校作成校(日比谷等)」や「早慶附属」に近い思考力・記述力が問われます。
1. 【数学】「誘導無視の思考」と「関数・図形の融合」
- 傾向: 大問1の計算からひねりがあり、後半は非常に複雑な立体の切断や、動点と関数の融合が出題されます。
- 対策:
- 難関私立の過去問演習: 早慶レベルの過去問を解き、初見の問題に対する「解法の引き出し」を増やす。
- 時間配分: 朋優の数学は時間が足りません。大問1を5分、大問2を10分で終わらせ、残りの30分を難問2題に充てる戦略が必要です。
- 捨て問の判断: TG合格には高得点が必要ですが、満点は不要です。正答率1%未満のラスト1小問を切り捨て、他の記述を完遂する勇気が合格を引き寄せます。
2. 【英語】「長文の分量」と「語彙の高度化」
- 傾向: 圧倒的な語数。物語文よりも論説文・ニュース形式の文章が多く、テーマがSDGsや最新科学などアカデミックです。
- 対策:
- 速読力: 1分間に150ワード以上の読解スピードを。
- 単語・熟語: ターゲット1900レベル、あるいは英検2級〜準1級程度の単語に触れておくことで、語彙問題での失点を防ぎます。
- 2026年予測: 自由英作文の比重が高まる可能性があります。自分の意見を30〜50語で論理的にまとめる訓練を積みましょう。
3. 【理科・社会】「記述・考察」の徹底
TGクラス判定において「理社」が5科目として加わるため、ここで稼ぐ必要があります。
- 理科: 実験データの読み取りが中心。教科書に載っていない実験でも、その場で原理を理解して解く「科学的思考力」が問われます。
- 社会: 統計資料の分析が必須。地歴公民の融合問題(時事問題)に強くならなければなりません。
III. 2026年合格への時期別ロードマップ
| 時期 | 学習目標 | 具体的アクション |
| 中3 夏休みまで | 5科目の基礎完成 | 都立共通問題レベルなら常に9割以上取れる状態にする。 |
| 9月〜11月 | 応用力の養成 | 自校作成校過去問や朋優過去問に挑戦。内申を確定させる(併願優遇を確保するため)。 |
| 12月〜1月 | 朋優特化演習 | TGクラス特有の難問への対応。理社の記述対策を強化。 |
| 2月直前 | 過去問シミュレーション | 実際の試験時間通りに解き、マークミスや記述漏れをゼロにする。 |
IV. 合格判定の「マジック」と注意点
朋優学院の一般入試には「スライド合格」があります。
- TG志望で受験 → 点数が届けばTG合格。
- TGに届かなくても → AGやSGの合格基準を超えていれば、それらのクラスで合格が出ます。
- しかしその逆はない: 最初からAG/SGで出願すると、当日どんなに満点を取ってもTG合格にはなりません。「TGクラスを目指すなら、必ずTG志望で5科目受験」が絶対的な戦略です。
V. 結論:TGクラスを目指すあなたへ
朋優学院TGクラスは、いまや都立トップ校の「滑り止め」ではなく、「第1志望として選ぶに値する進学校」に変貌しました。1万人近くが押し寄せるこの入試で、上位数パーセントのTG枠を勝ち取るには、周囲が「難しい」と嘆く問題でいかに淡々と加点できるかにかかっています。
特に数学の後半、図形問題での「補助線一本のひらめき」は、これまでの演習量に比例します。2026年の春、品川の地で最高のスタートを切るために、今日から「難問を面白がる」姿勢を身につけてください。
この動画では、2026年度入試に向けた朋優学院の具体的な内申基準の引き上げや加点項目の変更点が詳しく解説されており、TGクラスを狙う上での出願戦略に直結します。

