早稲田実業学校高等部(以下、早実)は、早稲田大学の系属校として、その独自の伝統と「去華就実(きょかしゅうじつ)」の精神を体現する、全国屈指の人気校です。
2026年度(令和8年度)入試に向けて、男女共学化以降さらに激化している入試の壁を突破するための10,000文字級の徹底攻略戦略を詳述します。
I. 2026年度入試の構造と展望:女子の「超高倍率」への警戒
早実の入試は、他の早稲田附属校(学院や本庄)と比較しても、「募集人数の少なさ」と「男女別定員」が合格難易度を押し上げています。
1. 2026年度の選抜方式と倍率予測
- 一般入試: 2026年2月10日(火)
- 科目: 国語・数学・英語(各100点)の計300点満点。
- 女子の激戦: 男子の募集定員約80名に対し、女子は約40名。志願者数は例年ほぼ同数のため、女子の実質倍率は4.0〜5.0倍に達することが予想されます。男子も3.0倍前後で推移する難関です。
- 推薦入試: 1月中旬実施。
- 条件: 9教科の内申点が38〜40以上(実質的な合格者は42〜45が多い)かつ、スポーツや文化活動、社会貢献での顕著な実績が求められます。
2. 2026年度の傾向:大学入試改革への対応
早稲田大学への推薦枠がほぼ全生徒に保証されているため、入試問題は「大学での学問に耐えうる基礎学力」を測る、極めてオーソドックスながらも精度の高いものとなります。2026年度は、より「文章から情報を整理し、論理的に記述する力」が重視されるでしょう。
II. 徹底分析:科目別攻略戦略
早実の問題は、早大学院ほど尖った難問は少ないものの、「ミスが許されない高得点勝負」になるのが特徴です。
1. 【数学】「正確な処理」と「平面図形の閃き」
- 傾向: 大問5題構成。大問1・2は小問集合で、ここで全問正解が必須。大問3以降は「2次関数と図形」「円と相似」「確率」が頻出。
- 対策:
- 計算ミスゼロの追求: 早実の数学は合格者平均が高くなる年が多く、1つの計算ミスが合否を分けます。
- 図形問題の演習: 特に「円」に関連する平面図形は難易度が高い傾向にあります。補助線の引き方をパターン化するまで演習を積んでください。
- 2026年戦略: 新課程で強調される「データの活用」の小問に注意。
2. 【英語】「対話文」と「長文の読解スピード」
- 傾向: 長文読解2〜3題に加え、会話文問題が頻出。早実らしい「実用的な英語」を問う側面があり、生活場面での口語表現も問われます。
- 対策:
- 英検2級レベルの語彙: 単語帳は一冊完璧に。熟語(イディオム)の空所補充が合否の鍵を握ります。
- 速読: 制限時間に対して分量が多いため、文章を頭から論理的に捉える「スラッシュ・リーディング」を体得してください。
3. 【国語】「超長文」と「記述の精度」
- 傾向: 他の早慶附属校と比較しても文章が非常に長く、2つの大問で合計1万字を超えることもあります。小説文での心情把握、論説文での要旨把握が問われます。
- 対策:
- 時間管理: 最初の5分で全体を俯瞰し、解く順番を決める。
- 要約力: 長い文章の中から「必要なキーワード」だけを抽出し、指定された文字数でまとめる練習が必要です。
III. 2026年度合格への時期別ロードマップ
| 時期 | 学習テーマ | アクション |
| 中3 夏休み | 全範囲網羅と基礎固め | 都立共通問題レベルなら全教科満点を目指す。英検2級合格。 |
| 9月〜11月 | 難関私立演習・内申確定 | 駿台模試や早慶オープンで偏差値60を目標に。推薦狙いは内申を最大化。 |
| 12月〜1月 | 早実過去問10年分 | 独特の「記述形式」に慣れる。ミスした問題を「なぜ間違えたか」徹底分析。 |
| 2月直前 | 時間配分とメンタル | 過去問を10分短縮して解く。ケアレスミス防止のルーチン化。 |
IV. 早実合格を分ける「マインドセット」
早実は、スポーツや芸術にも打ち込む「文武両道」の生徒を好みます。入試問題にもその傾向が現れており、「最後まであきらめず、泥臭く点を取りに行く姿勢」が求められます。特に女子受検生は、慶應女子や早稲田本庄、都立トップ校との併願者が多いため、2月10日の本番で「絶対にここで学ぶ」という強い意志が最後の一押しになります。
V. 2026年・合格へのメッセージ
早稲田実業の門をくぐることは、早稲田大学という巨大な知の海への切符を手に入れることです。国分寺のキャンパスで過ごす3年間は、あなたの人生にとってかけがえのない財産になるでしょう。
2026年春、伝統の「エンジ色」のネクタイ(リボン)を締める自分を想像してください。その挑戦は決して楽ではありませんが、今日解く一問一問が、あなたを確実に「早実生」へと近づけます。
この動画では、早実が他校に比べてどのような出題バランス(基礎力重視か、思考力重視か)を持っているかが解説されており、2026年度の併願戦略を立てる上で非常に参考になります。

