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慶應義塾普通部 傾向と2026年入試対策

神奈川県横浜市の日吉に構える慶應義塾普通部は、1898年に創立された日本を代表する伝統校です。「普通部」という名称には、慶應義塾の「元祖(普通)」であるという意味が込められており、ほぼ100%の生徒が慶應義塾大学へと進学する完全附属校です。

2026年度(令和8年度)入試に向けて、「全科目40分」という特殊な時間配分と、普通部伝統の「労作教育」に見合う思考力を攻略するための徹底ガイドをまとめました。


I. 2026年度入試の全体像:日吉の森で試される「誠実さ」

普通部の入試は、御三家(開成・麻布・武蔵)と併願する最優秀層が、2月1日の「唯一のチャンス」をかけて集結する、男子中学受験の最高峰の一つです。

1. 入試方式と募集定員

  • 一般入試: 2月1日実施。募集 約140名。
  • 配点: 算数・国語(各100点/各40分)、理科・社会(各50点/各40分)の計300点満点。
  • 最大の特徴: 「全科目一律40分」であること。特に算数と国語における「時間あたりの処理密度」は他校を圧倒しており、1分の迷いが致命傷になります。

2. 2026年度の展望

近年の慶應人気は凄まじく、2026年度も「大学受験に左右されない本質的な教育」を求めて受験生が集中します。合格最低点は例年6割5分〜7割程度。高得点勝負になるため、標準問題の失点は絶対に許されません。


II. 科目別・徹底攻略戦略:普通部が求める「多角的な視点」

1. 【算数】(40分/100点):「スピード」と「作図」の融合

算数は40分という極めて短い時間の中で、大問を7〜8題程度解く必要があります。

  • 傾向: 「平面・立体図形」「数の性質」「割合と比」が頻出。特に図形問題の比率が非常に高く、普通部入試の象徴です。
  • 2026年対策:
    • 正確な作図: 普通部の算数には「図を描かせる問題」が頻出します。定規を使わず、フリーハンドで正確な投影図や展開図を描く練習を積んでください。
    • 特殊算の習熟: つるかめ算、消去算、仕事算といった典型題を「無意識」に解けるレベルまで瞬発力を高めること。
    • 立体図形の切断: 2026年度も複雑な立体の切断面の形や、切断後の体積を問う問題が山場になります。

2. 【国語】(40分/100点):「心情の微細な変化」を捉える

  • 傾向: 小説・物語文が主。大問1題という年もあり、一人の人物を深く掘り下げる読解が求められます。
  • 2026年対策:
    • 記述の精度: 短い制限時間の中で、30〜50字程度の記述を複数こなす必要があります。本文の言葉を「言い換える」力が必要です。
    • 語彙・文学史: 慶應にまつわる知識や、伝統的な文学常識が問われることがあります。福澤諭吉翁の思想や歴史についての基礎知識も持っておくと有利です。

3. 【理科】(40分/50点):「観察力」と「スケッチ」

理科は知識量よりも「科学的な目」を試されます。

  • 傾向: 4分野から出題。「生物の観察」「物理の力学」が頻出。
  • 2026年対策:
    • 図示問題: 昆虫の足のつき方、植物の葉脈、実験装置の組み立て図などを描かせる問題がよく出ます。教科書の図を完璧に再現できるようにしてください。
    • 実験考察: グラフの読み取りだけでなく、その実験の「失敗の理由」や「改良点」を記述させるなど、現場思考型が好まれます。

4. 【社会】(40分/50点):「記述」と「教養」の深さ

  • 傾向: 歴史・地理・公民の融合問題。
  • 2026年対策:
    • 歴史の因果関係: 年号を覚えるだけでなく、「なぜその事件が起きたのか」を社会状況と絡めて説明する記述力が問われます。
    • 時事問題: 2026年度は、国際社会における日本の役割や、環境問題に対する最新の取り組みが、普通部らしい「教養的視点」から問われるでしょう。

III. 2026年度合格への時期別ロードマップ

時期学習テーマアクション
小6 夏休みまで基礎の完全網羅サピックスや早稲田アカデミーの慶應オープン模試で立ち位置を確認。
9月〜11月40分サイクルの体感過去問演習を開始。必ず「40分厳守」で解き、時間配分を体に叩き込む。
12月〜1月普通部特化・作図練習算数・理科の作図問題を毎日1題解く。福澤諭吉の著作や慶應の歴史を学ぶ。
2月1日 本番独立自尊の精神緊張を力に変え、日吉の森で培った「誠実な努力」をすべてぶつける。

IV. 合格を分ける「普通部マインド」:労作と目学

普通部には「労作展(自分で決めたテーマを1年かけて研究・製作する行事)」という独自の伝統があります。このことから、入試でも「粘り強く手を動かし、自分の目で確かめる姿勢」が評価されます。算数の調べ上げや、理科の作図は、まさにこの精神を試しているのです。

V. 2026年・合格へのメッセージ

日吉の銀杏並木を抜け、普通部の大門をくぐる。そこには、慶應義塾の伝統を受け継ぎつつ、自由闊達に学ぶ最高の環境が待っています。2026年2月1日、試験会場に座るあなたは、もはや一人の「塾生(候補)」です。最後まで誠実に、自分を信じて戦い抜いてください。

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