佐賀県唐津市、玄界灘を望む唐津城のふもとに位置する早稲田佐賀中学校は、2010年に開校した早稲田大学の「系属校」です。九州のみならず、東京・大阪・名古屋など全国各地から受験生が集まる「全国区の難関校」としての地位を完全に確立しました。
2026年度(令和8年度)入試に向けて、「早稲田大学への高い推薦率(約50%)」という切符を勝ち取るための徹底攻略ガイドです。
I. 2026年度入試の全体像:多会場・複数日程の戦略
早稲田佐賀の入試は、九州の学校でありながら、全国で受験が可能という独自のスタイルを持っています。
1. 入試日程と会場(予測)
- 1月入試(一般): 例年1月中旬に実施。
- 会場: 唐津(本校)、福岡、東京、大阪、名古屋。
- 特徴: 福岡や首都圏の最難関校(附設、ラ・サール、御三家、早慶附属)を志望する層が併願するため、合格ボーダーは非常に高く、偏差値60〜65(四谷大塚/日能研ベース)が目安となります。
- 新春入試(12月): 帰国生や専願に近い区分。早めに合格を確保したい層が狙います。
2. 2026年度の展望
早稲田大学への進学実績(推薦枠の活用)が非常に安定しており、出口の安心感から人気は高止まりしています。2026年度は、特に「論理的思考力」を問う算数の難化と、「九州・佐賀に関連する記述」を含む社会の独自性がポイントとなります。
II. 科目別・徹底攻略戦略:早稲田ブランドの「思考」を解く
早稲田佐賀の入試問題は、首都圏の早稲田系(早実や早稲田中)の問題傾向を意識しつつ、九州の難関私立らしい重厚な知識を求めるハイブリッド型です。
1. 【算数】(50分/100点):「図形」と「数的処理」の真剣勝負
- 傾向: 大問5題構成。1.計算・一行、2.小問、3.平面図形、4.速さ、5.立体図形が標準的。
- 2026年対策:
- 平面図形の「回転」と「移動」: 図形が動いた後の面積を求める問題は、早実等でも頻出のテーマ。コンパスなしで正確な作図をしながら考える力が求められます。
- 立体図形の切断: 2026年度も立方体や円柱の切断は山場です。断面の形を正確に予測できるよう、切断の3法則を徹底。
- 数の性質: 規則性や条件整理など、地道に書き出して規則を見つける問題での失点は致命傷になります。
2. 【国語】(50分/100点):「文章量」と「客観的精読」
- 傾向: 論説・説明文、物語・小説の2題構成。文章量は合わせて8,000字近く、50分という時間内では非常にタイトです。
- 2026年対策:
- 速読・スキャニング: 本文を読む前に設問に目を通し、「何が問われているか」を意識しながら読む「攻めの読解」が必要です。
- 心情変化の理由: 傍線部の「なぜそう思ったのか」を、本文の言葉を用いて40〜60字で説明する記述練習を。
3. 【理科】(30分/50点):「実験データの分析力」
- 傾向: 4分野均等。リード文が長く、初見の実験結果から数値を算出する問題が特徴です。
- 2026年対策:
- 計算問題: 水溶液の中和、バネの伸び、天体の動きなど、理科的な計算の正確性を高めること。
- 地学・生物: 佐賀の自然や環境(有明海の干潟、玄界灘など)をテーマにした出題が出ることも。
4. 【社会】(30分/50点):「時事」と「歴史の因果」
- 傾向: 地理・歴史・公民の融合。
- 2026年対策:
- 佐賀・九州の地理: 地元の学校らしく、佐賀県の地理、吉野ヶ里遺跡、唐津くんちなどの歴史的背景が問われることが多々あります。
- 時事問題の深掘り: 2026年度入試では、2025年に話題となった「半導体(TSMCなど九州の産業)」や「環境問題」が頻出テーマになると予測されます。
III. 2026年度合格への時期別ロードマップ
| 時期 | 学習テーマ | アクション |
| 小6 夏休みまで | 基礎知識の完全定着 | 首都圏・九州両方の典型題を網羅。四谷大塚の予習シリーズを完璧に。 |
| 9月〜11月 | 過去問と記述対策 | 「早稲田佐賀オープン模試」を受験。福岡や東京会場での雰囲気に慣れる。 |
| 12月〜1月 | スピードの追求 | 過去問10年分を完遂。30分・50分の時間配分を体に叩き込む。 |
| 入試当日 | 平常心 | 全国から集まるライバルに気圧されず、「早稲田への道」を突き進む。 |
IV. 合格を分ける「寮生活」と「自律」の覚悟
早稲田佐賀の特徴は、県外生が多くを占める「八太郎館(寮)」の存在です。入試面接はありませんが、学校側は「親元を離れても自律して学習できる生徒」を求めています。入試問題の「条件を整理し、地道に解き進める」という構成は、まさにその自律性を試していると言えます。
V. 2026年・合格へのメッセージ
唐津城のふもと、潮風を感じる美しいキャンパスでの6年間。そこは、九州にいながらにして、早稲田大学という巨大な知の世界へ直結した「特等席」です。
2026年1月、福岡・東京・大阪、そして唐津の会場で、合格通知を手にするのは、この過酷な演習を乗り越えたあなたです。

