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さいたま市立浦和中学校 入学試験の傾向と対策

さいたま市立浦和中学校(通称:市高附属中)は、埼玉県内最難関の公立中高一貫校として知られています。高校(市立浦和高校)は県内屈指の進学校であり、その「中高一貫1期生」が東大合格者数を飛躍的に伸ばしたことで、人気・難易度ともに文字通り「県内トップ」の座を不動のものにしました。

2026年度(令和8年度)入試に向けて、「思考力の適性I」と「分析力の適性II」、そして合格ラインを左右する「報告書」の攻略法を徹底解説します。


I. 2026年度入試の構造:選抜の仕組みと難易度

市立浦和の入試は、学力試験としての「適性検査」と、小学校からの「報告書」の合計点で合否が決まります。

1. 配点比率(選抜基準)

市立浦和の選抜は、以下の比率で行われます(2025年度実績参考)。

  • 適性検査I: 100点(45分)
  • 適性検査II: 100点(45分)
  • 報告書(内申点): 100点
    • 合計: 300点満点
    • 特徴: 報告書の配点が全体の1/3を占めており、当日の試験が満点近くでも、報告書が極端に低いと不合格になる可能性がある「文武両道・全方位型」の選抜です。

2. 2026年度の倍率・偏差値予測

  • 偏差値: 64〜66(四谷大塚/日能研ベース)
  • 倍率: 例年、男女ともに6倍〜8倍程度。
    • 埼玉県内の公立中高一貫校(大宮国際、伊奈学園、川口市立)の中で最も倍率が高く、1点を争う超激戦となります。

II. 適性検査I(文系):読解・記述・表現力の極致

適性検査Iは、国語的読解力をベースに、社会・道徳・哲学的な要素が融合した問題です。

1. 傾向:長大な文章と「自分の言葉」での論述

  • 出題形式: 2つの文章を読み比べ、内容を整理する問題。最後には、400字程度の作文が課されるのが定番です。
  • 特徴: 単なる「抜き出し」はほとんどありません。「筆者の考えを20字以内でまとめ、それに対して自分の経験に基づいた意見を述べよ」といった、構造的な記述が求められます。

2. 2026年対策:作文の「型」と「語彙力」

  • 論理的な構成: 自分の考えを述べる際、「結論→具体的な根拠(体験談)→今後の展望」という型を45分の中で組み立てる練習が必要です。
  • 抽象的な概念の理解: 「自由と責任」「科学と自然」「伝統の継承」といった、小学生には少し難しいテーマについて、日頃から新聞やニュースで語彙を増やしておくことが不可欠です。

III. 適性検査II(理系):資料分析・論理的思考の最難関

適性検査IIは、算数・理科を中心とした内容です。ここが市立浦和合格の「最大の山場」となります。

1. 傾向:膨大な資料と複雑な計算

  • 算数分野: 「図形の性質」「規則性」「速さ」が頻出ですが、パズル的な要素が強く、計算も複雑です。
  • 理科・社会分野: 大量のデータ(統計、実験結果、地図)が提示され、そこから法則を見つけ出す問題です。
  • 独自性: 他校に比べ、「計算の正確性」と「単位の処理」が非常にシビアです。1つの見落としが連鎖的なミスに繋がります。

2. 2026年対策:「試行錯誤」のスピードを上げる

  • 手を動かす: 綺麗な式を立てようとせず、図や表を書いて「書き出す」ことで規則性を見つける「泥臭い努力」が必要です。
  • 時間配分: 大問3〜4題に対し45分。1題あたり10分〜12分で完結させる「スピード感」を過去問演習で養いましょう。

IV. 合否の分水嶺:報告書(内申点)の戦略

市立浦和を目指す上で、報告書の対策は「受検勉強そのもの」と同じくらい重要です。

  • 対象: 小学校5年生・6年生の全教科の成績。
  • 目標: 「オール3(大変よい)」が受検生の標準です。「2」が数個あると、適性検査で大きな逆転が必要になり、非常に不利な戦いとなります。
  • 副教科の重要性: 音楽、図工、体育、家庭科の手を抜かないこと。市立浦和は「何事にも全力で取り組むリーダーシップのある生徒」を求めています。

V. 2026年度 合格へのロードマップ

時期学習テーマアクション
小6 春〜夏私立併願レベルの基礎力算数の特殊算(つるかめ算、旅人算など)を完璧にする。理科の計算分野(電流・中和など)を網羅。
9月〜11月適性検査特化演習市立浦和の過去問に加え、都立(小石川等)や千葉(県立千葉等)の難問にも挑戦。
12月〜1月記述・作文の徹底添削塾の先生や親に、記述解答を「毎日3枚」添削してもらい、加点ポイントを意識する。
1月入試当日精神のコントロール模試のような感覚で、「普段の自分」を出し切る。

VI. 最後に:市立浦和が求める「浦和の誇り」

市立浦和中学校は、公立でありながら非常に「自律」と「文武両道」を重んじる校風です。入試問題も、「知識があるか」ではなく「その知識を使って、どう問題を解決するか」を問うています。

合格の先には、優秀な仲間たちと、高校受験に縛られない豊かな6年間が待っています。今から「1点にこだわる」学習を始めてください。

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