さいたま市立大宮国際中等教育学校(以下、大宮国際)は、2019年に開校した比較的新しい学校ながら、その「国際バカロレア(IB)教育」を軸とした先進的な教育内容で、埼玉県内の公立中高一貫校の中でも独自の人気を誇っています。
2026年度(令和8年度)入試に向けて、市立浦和とは全く異なる「対話型・探究型」の適性検査を攻略するための徹底対策ガイドを公開します。
I. 大宮国際の「異質な」選抜システム
大宮国際の入試は、他の公立中高一貫校と比較しても非常にユニークです。単なる学力試験ではなく、「コミュニケーション能力」と「課題解決への意欲」が真正面から問われます。
1. 入試の構成
- 適性検査A(英語): 帰国生や英語重視枠のみ実施。一般枠は「集団活動」が行われることもあり、年度により形式が流動的です。
- 適性検査B(数理的思考): 算数・理科の要素。
- 適性検査C(言語的・社会的事象): 国語・社会の要素。作文を含む。
- 報告書(内申点): 小学校5・6年生の成績。
2. 選抜枠の種類
- グローバル(G)クラス: 英語に力を入れる枠。
- ラテラル(L)クラス: 創造的・多角的な思考を重視する枠。どちらの枠も「答えが一つではない問い」に対してどう向き合うかが評価されます。
II. 適性検査の傾向分析:2026年度のポイント
1. 【適性検査B】(理数):「過程」を言語化する力
- 傾向: 計算結果だけを求める問題は皆無です。図やグラフを見て、「なぜこのような結果になったのか」「この後どうなると予想されるか」を説明させます。
- 2026年対策: 算数の典型題(特殊算)を解けるのは前提として、その解き方を「式を使わずに、言葉と図だけで説明する練習」を積んでください。
2. 【適性検査C】(言語・社会):「共感」と「多角的視点」
- 傾向: 長文読解に加え、「もしあなたがこの立場ならどうするか?」という主体的な記述が求められます。
- 2026年対策: 「私はこう思います」だけでなく、「一方で、こういう意見の人もいるかもしれません。しかし、私は〜」という、多面的な視点を含めた記述ができるようになると、大宮国際の求めるレベルに到達します。
3. 【集団活動・面接】(実施される場合)
- 傾向: 協調性だけでなく、「他人の意見を否定せず、議論をどう前に進めるか」というリーダーシップ(ファシリテーション能力)が見られています。
III. 2026年度合格への攻略戦略
1. 「英語」への意識
大宮国際はIB認定校であるため、入学後の授業でも英語が多用されます。一般枠受検であっても、英検3級〜準2級程度の語彙力や、海外の文化・ニュースに対する興味を持っていることは、作文や面接で大きなアドバイスとなります。
2. 「PBL(課題解決型学習)」への適応
日頃から「SDGs」や「地域の課題」に目を向けてください。
- 練習法: ニュースを見て、「この問題の根本的な原因はどこにあるか?」「自分ならどう解決するか?」をノートに3行でまとめる習慣をつけましょう。
IV. 合否を分ける「報告書」の配点
大宮国際でも、報告書の配点は無視できません。特に「主体的に学習に取り組む態度」が重視されます。
- 対象: 5年・6年の全教科。
- ポイント: テストの点数だけでなく、学校の授業での発言数や、グループワークでの貢献度が評価に反映されているかが重要です。
V. 2026年度 合格へのロードマップ
| 時期 | 学習テーマ | アクション |
| 小6 春〜夏 | 思考の言語化訓練 | 解いた問題の解説を、自分で「授業」するように話してみる。 |
| 9月〜11月 | 過去問・独自問題対策 | 大宮国際特有の「資料読み取り」に特化した演習。 |
| 12月〜1月 | 記述の洗練 | 400字作文だけでなく、100字程度の「短い論述」を正確に書く練習。 |
| 1月本番 | マインドセット | 試験を楽しむ心持ちで、自分の考えを堂々と解答用紙にぶつける。 |
VI. 最後に:大宮国際が求める「未来の探究者」へ
大宮国際は、既存の枠組みに囚われない、新しいタイプの秀才を求めています。
適性検査で問われるのは、知識の量ではなく「知ることを楽しむ姿勢」です。
合格の先には、英語で数学を学び、世界中の学生と議論する刺激的な6年間が待っています。2026年、大宮国際のモダンな校舎で、あなたの探究心を爆発させてください。

