東京都世田谷区二子玉川。多摩川の豊かな自然を臨む高台に位置するセント・メリーズ・インターナショナル・スクール(St. Mary’s International School / 通称:セント・メリーズ)。
1954年に創立されたこの学校は、日本で唯一の「男子校のインターナショナル・スクール」であり、カトリックの教育理念に基づく厳格な規律、圧倒的な理数系の進学実績、そしてスポーツや音楽での卓越した成果で知られています。ASIJ(アメリカン・スクール)が自由な気風であるのに対し、セント・メリーズは「アカデミックな厳格さと規律」を重んじる校風で、都内でも屈指の最難関校に数えられます。
2026年度(令和8年度)入試に向けて、合格を勝ち取るための傾向と対策を、圧倒的な情報量で徹底解説します。
I. 入試の基本構造と「男子校インター」の特殊性
セント・メリーズの入試(Admission)は、学力だけでなく「その子がセント・メリーズの誇り高い兄弟(Brotherhood)の一員になれるか」を問うものです。
1. 募集学年とカットオフ
- 幼稚園(Readiness / 5歳児): 約40〜50名のメイン募集枠。
- 小学部〜高等部(Gr.1〜12): 空きが出た場合のみの編入試験。
- 年齢規定: 8月31日が基準日です。
2. 選考の優先順位
他の老舗インターと同様、以下の志願者が優先されます。
- カトリック信者(Catholic families)
- 在校生の兄弟(Siblings)
- 卒業生の子女(Legacies)
- 英語を母国語とする、または海外インターからの転校生
日本人家庭へのアドバイス: 一般の日本人家庭(日本国籍・日本の幼稚園/学校)からの志願の場合、「高い知能(IQ)」と「ネイティブレベルの英語ポテンシャル」が揃っていない限り、合格は極めて困難な「針の穴を通す」戦いとなります。
II. 【幼稚園(Readiness)】入試の傾向と対策
幼稚園(Readiness)入試は、子供の「将来性」と「社会性」を多角的に評価します。
1. スクリーニング(行動観察・テスト)の内容
- グループ・スクリーニング: 数人のグループでアクティビティを行います。教師は「指示に従えるか(Following directions)」「友だちと協力できるか」「好奇心があるか」を観察します。
- 個別評価: 簡単な数概念(Counting)、形の識別、色の名前、そして最も重要な「英語でのスピーキング」がチェックされます。
2. 具体的対策
- 「男子校」への適応: セント・メリーズは男子のみの環境です。エネルギッシュでありながら、先生の話を静かに聞ける「オン・オフの切り替え」ができる子が好まれます。
- 英語での自己表現: “What is your favorite animal?” “Why?” といった問いに対し、単語だけでなくフルセンテンス(”My favorite animal is a lion because it’s strong.”)で答える練習をしましょう。
III. 【小学部・中学部・高等部(Grade 1〜12)】の傾向と対策
Gr.1以上では、明確な「学力試験」が合否の決定打となります。
1. MAPテスト(標準化テスト)
セント・メリーズは、多くのインター校が採用している MAP (Measures of Academic Progress) テストのスコアを重視します。
- Math(算数): セント・メリーズは「数学の強さ」で有名です。同年代の世界平均を大きく上回るスコア(RITスコア)が求められます。
- Reading / Language Usage: 語彙力、文法、論理的読解。IB(国際バカロレア)プログラムに耐えうる高度な言語能力が必要です。
2. エッセイ(Writing Sample)
特定のテーマについて、制限時間内にエッセイを書きます。
- 対策: 「導入・本文・結論」の論理構成を英語で書く訓練が必要です。特にセント・メリーズは「論理的な一貫性」を重視するため、単なる感想文ではなく、証拠に基づいた意見文を書く力が求められます。
IV. 「理数系」への強いこだわりと対策
セント・メリーズがASIJや西町と一線を画すのが、「数学と科学」への圧倒的な注力です。
- 傾向: 入試でも算数・数学の難易度は他校より一段高く設定されています。
- 対策: 日本の中学受験レベルの計算力・論理的思考力を持っていることは大きな武器になります。ただし、それをすべて「英語の用語」で理解し、説明できるようにしなければなりません。
V. 「保護者面接」と家族の役割
セント・メリーズは「家族」の絆を大切にします。面接では、両親が学校の教育方針(カトリック的価値観、男子教育)をサポートできるかが見られます。
- 言語要件: 片親はビジネスレベル以上の英語力が必須です。
- 頻出質問:
- Why do you want your son to attend an all-boys school?(なぜ男子校を希望するのですか?)
- How do you instill discipline and values in your son at home?(家庭でのしつけと価値観教育はどうしていますか?)
- 攻略のコツ: セント・メリーズはスポーツ(レスリング、サッカー、水泳など)や音楽(合唱団が世界的に有名)も非常に盛んです。「学業だけでなく、課外活動にも家族でコミットする」姿勢を見せることが、合格への近道です。
VI. 2026年度 合格へのロードマップ
| 時期 | アクション |
| 2025年 4月〜7月 | キャンパス・ツアーへの参加。学校の「規律正しい雰囲気」を肌で感じる。 |
| 2025年 9月〜10月 | オンライン願書の作成。特に家族の教育方針(Parent Statement)を推敲。 |
| 2025年 11月〜1月 | MAPテスト・SSAT対策。算数と語彙力を極限まで高める。 |
| 2026年 1月〜2月 | スクリーニング(Readiness)および個別面接。 |
VII. 最後に:セント・メリーズが育てる「真の紳士」
セント・メリーズ・インターナショナル・スクールは、ただ英語が話せるエリートを育てる場所ではありません。「Intellect(知性)」「Integrity(誠実さ)」「Inquiry(探究心)」を兼ね備えた、国際社会のリーダーとしての「男性」を育てる場所です。
入試は非常に厳しいものですが、合格すれば、二子玉川のキャンパスで一生続く「Brothers」との絆を得ることができます。2026年、その一員となるために、今から「高い学力」と「豊かな人間性」を磨き上げてください。

