茨城県南部、つくば・土浦エリアの教育熱が高い地域において、水戸一高附属中と並び最難関とされるのが茨城県立土浦第一高等学校附属中学校(土浦一高附属中)です。
2021年の開校以来、東大合格者数全国公立校トップクラスを誇る「土浦一高」への内部進学権を求めて、県南の秀才が集結しています。2026年度(令和8年度)入試を突破するための徹底攻略ガイドを公開します。
I. 2026年度入試の全体構造:県南の知性が激突する「40枠」
土浦一高附属中の入試は、茨城県の公立中高一貫校共通の「適性検査」を用いて行われます。
1. 選抜の仕組みと配点
- 適性検査I(45分/100点): 算数・理科分野。
- 適性検査II(45分/100点): 国語・社会・記述分野。
- 報告書(調査書): 小学校5・6年生の成績。
- 面接(集団): 受検生5〜6名によるグループ面接。
2. 土浦一高附属中ならではの難易度
茨城県共通問題であるため、問題自体は他校と同じですが、合格ボーダーライン(合格最低点)の高さが異常です。例年、適性検査で8割以上の得点が必須と言われており、ケアレスミス一つが致命傷になる「高得点勝負」の世界です。
II. 【適性検査I】算数・理科分野:論理性とスピードの両立
算数と理科が融合した形式で、資料から数値を読み取り、計算し、理由を記述する力が問われます。
1. 算数:「条件整理」と「試行錯誤」
- 傾向: 複雑なルールが提示され、そのルールに従って数値を出す問題が頻出です。特に「カレンダー」「ゲームの得点」「図形の規則性」などが出やすい傾向にあります。
- 2026年対策: 難問に時間をかけすぎず、確実に取れる問題を仕留める力が必要です。私立難関校向けの「平面図形の移動」や「場合の数」の基礎を固めておくと、共通問題の難問を瞬時に解くヒントになります。
2. 理科:「実験データ」の正確な分析
- 傾向: グラフの傾きや、実験の比較対象(対照実験)の不備を指摘させる問題が目立ちます。
- 2026年対策: 水溶液、電流、天体といった計算が必要な分野を重点的に。また、記述解答では「〇〇を一定にして」「××と比較することで」といった科学的なキーワードを正しく使う練習をしましょう。
III. 【適性検査II】国語・社会分野:多角的視点と400字作文
社会・国語・家庭科などが融合した「文系総合問題」です。
1. 社会:「茨城の地理・歴史」と「SDGs」
- 傾向: 地形図の読み取りや、茨城県の特産品、歴史的背景を絡めた問題が出ます。
- 2026年対策: つくば市の科学技術、鹿島臨海工業地帯の変遷など、地元の時事ネタを網羅しておきましょう。また、環境問題や共生社会といった現代的テーマへの理解も必須です。
2. 国語(記述・作文):45分という「時間」の支配
- 傾向: 最後の400字作文が最大の配点ポイントです。
- 2026年対策: 土浦一高は「リーダーシップ」と「自律」を重んじる校風です。作文では、自分の体験(委員会活動や習い事の失敗など)をどう乗り越え、それが「社会や他者のためにどう役立つか」という視点に繋げると、高い評価が得られます。
IV. 合否の分水嶺:報告書(内申点)とグループ面接
適性検査が満点近くても、ここで落とされる受検生が一定数います。
1. 報告書(内申点)
- 戦略: 5年生・6年生の成績表は「オール3」が前提です。特に、土浦一高は「文武両道」を理想としているため、副教科(図工、体育、音楽、家庭科)の評価が低いと、当日の得点に大きなプレッシャーがかかります。
2. グループ面接
- 形式: 共通のテーマについて受検生同士で話し合います。
- 評価点: 土浦一高附属中が求めているのは、「他者の意見を尊重しつつ、議論を建設的に導くリーダー」です。しゃべりすぎるのも、黙りすぎるのもNGです。「〇〇さんの意見は面白いですね。私はそれに加えて〜」という、共感とプラスアルファの姿勢を磨いてください。
V. 2026年度合格へのロードマップ
| 時期 | 学習テーマ | アクション |
| 小6 夏まで | 私立向け基礎の完成 | 四谷大塚偏差値55〜60レベルの知識を定着させる。 |
| 9月〜11月 | 茨城県共通問題の徹底演習 | 過去10年分を3周。ミスした原因を「ノート」に言語化して残す。 |
| 12月 | 記述・作文のブラッシュアップ | 毎日1題作文を書き、塾の先生に「加点ポイント」を指摘してもらう。 |
| 1月本番 | ケアレスミス撲滅 | 「分かっているのに間違えた」をゼロにする精神力で挑む。 |
VI. 最後に:土浦一高附属中が求める「自主自律」の精神
土浦一高の伝統的な校風である「自主自律」は、附属中生にも強く求められます。
入試問題は、単なる知識の有無を試しているのではなく、「想定外の課題に出会ったとき、自ら解決の糸口を見つけられるか」という適性を見ています。
合格の先には、つくばの最先端研究機関との連携授業や、全国から集まるハイレベルな仲間との6年間が待っています。2026年、その扉を開くのは、誰よりも準備を重ねたあなたです。

