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西町インターナショナルスクール 入学試験の傾向と対策

東京都港区元麻布。各国の大使館が点在する閑静な高級住宅街に、ひときわ強い存在感を放つ学校があります。それが西町インターナショナルスクール(Nishimachi International School / 通称:西町)です。

1949年、松方種子氏によって創立されたこの学校は、「英語と日本語のバイリンガル教育」を柱とし、日本文化を尊重しながら国際的なリーダーを育てるという独自の教育理念を持っています。そのため、都内の老舗インターナショナルスクールの中でも、「最も合格が困難」かつ「コミュニティの一体感が強い」学校として知られています。

2026年度(令和8年度)入試に向けて、合格を勝ち取るための徹底攻略ガイドを、圧倒的な情報量で解説します。


I. 入試の基本構造と「西町」独自の選考ルール

西町の入試は、単なる子供の学力テストではありません。「家族全体のフィット感(適性)」が合否の7割を決めると言っても過言ではありません。

1. 募集学年と「8月31日」の壁

  • 幼稚園(Kindergarten / K): 唯一のまとまった募集枠(例年25〜30名)。
  • 小学部・中学部(Gr.1〜9): 欠員補充(Rolling Admissions)が基本。
  • 年齢規定: 8月31日がカットオフです。2026年度Kindergarten入学の場合、2026年8月31日までに満5歳になっている必要があります。この規定は極めて厳格で、例外は認められません。

2. 優先順位(Priority Clauses)の存在

西町は「コミュニティ」を重視するため、以下の志願者は選考で有利になります。

  • 在校生の兄弟姉妹(Siblings)
  • 西町卒業生の子女(Legacies)
  • 海外からの新規駐在員ファミリー

注意: これらに該当しない「日本在住の新規家庭(Local Applicants)」にとって、倍率は例年 8倍〜12倍 近くに達する超激戦となります。


II. 【幼稚園(Kindergarten)】入試の傾向と対策

幼稚園入試は「書類選考」「保護者面接」「スクリーニング(行動観察)」の3段階で進みます。

1. スクリーニング(行動観察)の内容

1月に実施されるスクリーニングでは、約13〜14人の子供がグループになり、約2時間、複数の教師と過ごします。

  • 言語環境: 主に英語で進行しますが、志願者の背景に応じて日本語でのコミュニケーションも観察されることがあります。
  • 評価ポイント: **「Social and Behavioral Maturity(年齢相応の社会的・行動的成熟度)」**が最重要視されます。
    • 他者の話を聞く姿勢。
    • 遊びの中でリーダーシップや協調性を発揮できるか。
    • 感情のコントロール(失敗した時や順番を待つ時の態度)。

2. 具体的な対策

  • 「指示理解」の英語: “Sit in a circle,” “Tidy up,” “Share with your friend” といった基本的な教室英語に対し、自然に反応できる準備が必要です。
  • 日本語の維持: 西町は日本語教育を大切にする学校です。家庭内言語が日本語の場合、正しい日本語で自分の意見を言えることも評価の対象になります。

III. 【小学部・中学部(Grade 1〜9)】の傾向と対策

小学生以上の編入試験は、空席がある場合のみ実施される「狭き門」です。

1. 試験科目とMAPテスト

  • 英語(Reading, Writing, Speaking, Listening): ネイティブと同等の流暢さが求められます。
  • 算数(Mathematics): 学年相応の算数能力。西町の生徒の算数レベルは世界平均より高く、特に文章題(Word Problems)を英語で解く力が必須です。
  • MAPテストの活用: 多くのインター校で採用されている MAP (Measures of Academic Progress) テストの結果がある場合、提出が求められます。

2. 具体的な対策

  • Academic Vocabulary: 日常会話だけでなく、理科や社会で使う学術的な語彙を強化しましょう。
  • Writingの型: 自分の意見を述べ、それを論理的な理由でサポートする「5-paragraph essay」の基礎を練習しておく必要があります。

IV. 「保護者面接(Parent Interview)」の徹底攻略

西町の入試において、最も合否に影響を与えるのが「両親の英語力とマインドセット」です。

1. 言語要件

「少なくとも片親、できればメインの養育者が流暢な英語を話せること」が絶対条件です。学校からの通知、PTA活動、三者面談はすべて英語で行われるため、通訳が必要なレベルでは「学校への貢献が難しい」と判断されます。

2. 面接での頻出質問と回答戦略

面接は11月〜12月に行われ、両親揃っての出席が求められます。

質問内容学校がチェックしている意図
“Why Nishimachi?”他の大型インター(ASIJなど)ではなく、なぜ小規模でバイリンガルな西町なのか?
“Nishimachi Way / Mission”松方種子氏の「分かち合い、共に学び、個性を保つ」という理念を理解しているか?
“Parental Contribution”学校行事やボランティア、コミュニティ活動にどれだけ時間を割けるか?
  • 攻略のコツ: 西町は「日本語プログラム」を一つの誇りとしています。「英語だけを身につけさせたい」という態度は、西町の教育理念(デュアル・ランゲージ)に反するため、避けるべきです。

V. 願書(Application)と提出書類の重要性

願書はオンライン提出ですが、記述内容が「書類選考」の合否を分けます。

  1. Teacher Recommendation(推薦状): 現在の学校の先生に書いてもらう「Confidential Student Reference」は、極めて重い意味を持ちます。特に「社会的成熟度」や「学習意欲」について、具体的なエピソードを盛り込んでもらうよう依頼しましょう。
  2. Family Photo: 「スナップショット(自然な写真)」が推奨されます。サングラスを避け、家族の絆や西町のコミュニティに馴染みそうな「温かい雰囲気」が伝わる写真を選んでください。

VI. 2026年度 合格へのタイムライン

時期アクション
2025年 5月〜9月Head of School Tour に参加。校長先生の話を直接聞き、理念を肌で感じる。
2025年 9月〜10月願書作成。エッセイを何度も推敲し、完璧な英語で仕上げる。
2025年 10月31日Kindergarten 願書締め切り。遅延は一切認められません。
2025年 11月〜12月選考された家庭のみ、保護者面接。英語でのリハーサルを徹底。
2026年 1月志願者のスクリーニング。子供の体調管理を万全に。
2026年 2月上旬合否通知(Email)。

VII. 最後に:西町は「人生の選択」である

西町インターナショナルスクールの卒業生(Nishimachi Alumni)は、その強いアイデンティティとコミュニティへの帰属意識で知られています。元麻布の小さなキャンパスで過ごす時間は、単なる「英語の習得」ではなく、「多文化の中で自分自身の根っこを張る」ためのプロセスです。

合格するためには、テクニック以上に、ご家庭が西町の「Learner Expectations(コネクション、オーナーシップ、挑戦、倫理、創造性)」を共有していることを証明してください。

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