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法政大学第二中学校 入学試験の傾向と対策

法政大学第二中学校(以下、法政二中)の入学試験について、合格を勝ち取るための戦略を極めて詳細に解説します。

法政二中は、かつての男子校から2016年に男女共学化し、校舎も全面リニューアルされたことで、神奈川県内および都内からの志願者が激増した超人気校です。法政大学への推薦枠を確保しながら他大学受験も目指せる環境は、非常に魅力的です。

しかし、その人気ゆえに入試は「高得点勝負のスピード戦」となります。合格のための核心的な攻略法をまとめます。


1. 法政二中入試の全体像と「合格へのマインドセット」

法政二中の入試は、第1回(2/2)と第2回(2/4)の2回行われます。

1-1. 熾烈な「高得点争い」

法政二中の問題は、難解な奇問・難問は少なく、標準的な良問が中心です。そのため、合格最低点が非常に高く、例年7割以上の得点が求められます。

  • 第1回(2/2): 募集定員が多いが、志願者数も膨大。
  • 第2回(2/4): 募集枠が少なく、御三家や早慶などの難関校からの併願者が流入するため、さらにレベルが上がります。

1-2. 「ミス=即・不合格」の緊張感

標準的な問題が多いということは、「みんなが解ける」ということです。算数で計算ミスを1つする、国語で漢字を2つ書き間違える。その数点が合否を分ける境界線となります。


2. 【算数】正確無比な事務処理能力の追求

算数(100点/50分)は、スピードと正確性を極める必要があります。

2-1. 出題構成と特徴

  • 大問1:計算問題(数問)
  • 大問2:小問集合(一行問題)
  • 大問3〜5:応用問題(図形、速さ、割合、グラフ)

法政二中の算数は、解答のみを記入する形式です。プロセスの加点が期待できないため、「最終的な答えを合わせる力」がすべてです。

2-2. 頻出単元の攻略法

  1. 図形の移動と回転体: 図形が動いた後の面積や、回転させた後の体積を求める問題が非常に好まれます。円周率(3.14)の計算をまとめて行うなど、計算工夫の徹底が必須です。
  2. 速さとグラフ(ダイヤグラム): 2人が出会う、追い越すといった状況をダイヤグラムで読み解く力が必要です。相似比を利用して、時間を計算せずに解く手法をマスターしてください。
  3. 場合の数: 漏れなくダブりなく書き出す、あるいは計算で効率よく処理する力が問われます。少し捻った設定が多いため、柔軟な思考力が必要です。

3. 【国語】膨大な文章を読み解く「速読体力」

国語(100点/50分)は、法政二中入試における最大の関門の一つです。

3-1. 圧倒的な文字数

2つの大問(物語文と説明文)で、合計8,000字から10,000字に迫る文章量が出題されることもあります。

  • 対策: 50分という時間内で、設問まで含めて読み切るには、1分間に600字〜800字を正確に読むスピードが求められます。

3-2. 記述問題の「キーワード採点」への対応

数十字程度の記述問題が複数出ます。

  • 対策: 本文中の言葉を巧みに使いながら、設問の「問い」に正対した答えを作る必要があります。何を答えるべきか(理由なのか、状態なのか)を明確にし、キーワードを盛り込む練習をしてください。

3-3. 知識問題の網羅

漢字、慣用句、ことわざ、接続詞など、知識事項が独立して問われます。ここでの失点は「高得点勝負」の法政二中では致命傷となります。


4. 【社会】「歴史・地理・公民」の融合と時事

社会(50点/30分)は、30分という短時間で広範な知識を吐き出す必要があります。

4-1. 歴史:時代の縦糸と横糸

「鎌倉時代」といった縦の流れだけでなく、「その時、世界では何が起きていたか」という横のつながりや、文化史と政治史の関連が問われます。

4-2. 地理:地形図とデータの「複合読み取り」

単なる地名暗記ではなく、地形図から実際の風景を推測したり、複数の統計グラフ(輸出入、農産物など)を組み合わせて地域を特定したりする、実戦的な問題が出ます。

4-3. 公民・時事:附属校としての意識

法政大学の建学の精神にも通じる「社会への関心」が試されます。選挙制度や憲法の条文はもちろん、環境問題や国際情勢に関する最新の時事問題は必ずチェックしておきましょう。


5. 【理科】「実験観察」と「計算」のハイブリッド

理科(50点/30分)は、基本知識の確認と、その場で考える思考力のバランスが取れた出題です。

5-1. 四分野の重要ポイント

  • 物理: 電流(豆電球と乾電池のつなぎ方)、力学(てこ、バネ)。計算ミスが許されません。
  • 化学: 水溶液の性質、中和反応の計算。グラフの読み取りが頻出です。
  • 生物: 植物、昆虫、人体のつくり。細かい知識より、図を見て判断する力が問われます。
  • 地学: 天体(星の動き、月の満ち欠け)、気象、地層。

5-2. 「リード文」を読み解く力

初見の実験結果を見せられ、その場で法則性を見つけさせる問題が出ます。知識に頼りすぎず、目の前のデータを論理的に分析する姿勢を持ってください。


6. 合格のための「時期別ロードマップ」

6-1. 夏〜秋:基礎の「絶対化」

「だいたいわかる」を「完璧に解ける」に変える時期です。法政二中の算数一行問題や、社会の基本用語で1点も落とさないレベルまで基礎を固めます。

6-2. 冬:過去問演習と「スピードスター」への道

法政二中の過去問を、あえて「マイナス5分〜10分」の制限時間で解く訓練をしてください。この学校の最大の敵は「時間切れ」です。

6-3. 直前期:合格最低点+10点の余裕を

倍率が高いため、当日の体調や運に左右されない「圧倒的な実力」を養います。特に記述問題の添削を徹底し、部分点を確実に拾う感覚を磨いてください。


7. 最後に:法政二中を目指す君へ

法政二中は、法政大学への切符を手にできるだけでなく、部活動や行事にも全力で取り組める「明るく、タフな」生徒を求めています。

入試問題は、君たちが中学に入ってから、大量の情報を処理し、自分の考えを正確に伝え、論理的に物事を解決できる準備ができているかを問うています。

高倍率に怯える必要はありません。 「基礎を誰よりも愛し、1点を守り抜く」その執念を持った受験生に、法政二中の門は開かれます。

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