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市立札幌開成中等教育学校 入学試験の傾向と対策

市立札幌開成中等教育学校(以下、札幌開成)の入学試験について、2026年度(令和8年度)入試に向けた最新動向と、合格を勝ち取るための対策を解説します。

札幌開成は、北海道で唯一の公立中高一貫校であり、かつ日本でも数少ない国際バカロレア(IB)認定の公立校として絶大な人気を誇ります。その入試は、国私立中学のような「知識の再生」を問うものではなく、「答えのない問いに対して、資料を基に論理を組み立てる能力」を測る適性検査型です。


1. 札幌開成入試の全体像と「2026年動向」

札幌開成の入試は、大きく分けて「一次検査(適性検査)」と「二次検査(グループ活動)」の二段階選抜です。

1-1. 2026年度入試のスケジュールと定員

  • 募集定員:160名(男女各80名)
  • 選抜方法
    • 一次検査:適性検査I・II(各45分)
    • 二次検査:グループ活動(一次通過者のみ)
  • 2026年注目点:近年の倍率は男子約3倍、女子約4倍程度で推移しています。2026年度もこの高倍率が維持される見込みですが、特に「論理的思考力」だけでなく「他者と協働して課題を解決する力」がより重視される傾向にあります。

1-2. 「IB教育」への適応が合否を分ける

札幌開成が求めているのは、IBの学習者像(探究する人、考える人など)に合致する生徒です。単に偏差値が高いだけでは合格できず、「なぜそうなるのか」というプロセスを言語化できる能力が必須です。


2. 【適性検査I】論理的思考と数的処理(理系・情報系)

適性検査I(45分/100点)は、主に算数・理科の領域を融合させた問題が出題されます。

2-1. 出題傾向:対話文と膨大な条件

最大の特徴は、「太郎さんと花子さんの会話」形式で問題が進むことです。

  • 情報処理:ルールが複雑なカードゲームや、新しいプログラミングの規則をその場で理解させ、適用させる問題が頻出です。
  • 粘り強い試行錯誤:一度の計算で答えが出るものは少なく、表に書き出したり、条件を一つずつ消去したりする「泥臭い作業」が求められます。

2-2. 具体的対策

  1. 「条件整理」の徹底訓練: 魔法のコードや暗号の規則性など、初見のルールを正確に把握する練習が必要です。
  2. スピード読解: 問題文が非常に長いため、必要な数値や条件に素早く印を付ける「読みの技術」を磨いてください。
  3. 記述付きの算数: 「なぜその結果になるのか」を言葉で説明させる小問が必ず含まれます。「式・図・言葉」を組み合わせて説明する練習を積んでください。

3. 【適性検査II】課題発見と表現力(文系・社会系)

適性検査II(45分/100点)は、国語・社会・理科の融合問題で、資料の読み取りと記述が中心です。

3-1. 出題傾向:多角的な資料分析

  • 資料活用:複数のグラフ、表、地図、写真を読み合わせ、そこから読み取れる課題を指摘させます。
  • 長文記述(条件付き作文):150字〜200字程度の論述問題が含まれます。「条件(スライドの内容を使う、特定の言葉を入れるなど)」が厳しいため、型にハマった作文能力が必要です。

3-2. 具体的対策

  1. 「要約」と「提案」のセット練習: ニュースや新聞記事を読み、「何が問題か(現状分析)」+「自分ならどう解決するか(解決策)」を100字で書く習慣をつけてください。
  2. 条件遵守の徹底: 札幌開成の記述は、内容が良くても「条件」を一つでも漏らすと大幅減点されます。
  3. 社会課題への関心: 環境問題、SDGs、多文化共生など、現代社会のテーマが頻出です。

4. 【二次検査】グループ活動(最大の難所)

一次検査を突破した者(募集人員の約2倍)に対して行われるのが、札幌開成最大の特徴であるグループ活動です。

4-1. 検査の流れと評価ポイント

  • 形式:グループ(通常6〜8名)での話し合いと発表。
  • 課題:教科の知識は問わず、「新しい学校行事を企画せよ」「この課題を解決する道具を考えよ」といった抽象的なテーマが与えられます。
  • 評価対象
    • リーダーシップ(強引に引っ張るのではなく、全員の意見を促す力)
    • 協調性(他者の意見を否定せず、受け入れた上で発展させる力)
    • 柔軟性(議論が詰まった時に、別の視点を提示できる力)

4-2. 対策方法

  1. 「傾聴」の姿勢を身につける: 自分の意見を通すことよりも、「〇〇さんの意見は素晴らしいですね、それを活かすとこうなりませんか?」といった「つなげる発言」を練習してください。
  2. 家庭・塾での模擬練習: これは一人では対策できません。集団討論の練習会に参加し、沈黙を怖がらず、かつ独り占めしない「対話の作法」を体得する必要があります。

5. 合格への「戦略的ロードマップ」

  1. 小5〜小6前半:基礎力と適性検査の「型」作り
    • 漢字や計算の基礎を盤石にしつつ、全国の適性検査型の過去問に触れ、文章記述への抵抗をなくします。
  2. 小6秋:札幌開成特化の演習
    • 過去問を制限時間より5分短く解く練習をします。特に適性Iの「条件整理」でパニックにならない精神力を養います。
  3. 小6直前期:グループ活動と作文の仕上げ
    • 2次検査対策を本格化させます。また、模試の結果に一喜一憂せず、「なぜ間違えたか」のプロセスをすべて言語化し直してください。

6. まとめ:札幌開成を目指す君へ

札幌開成の入試は、「答えのない世界を生き抜く力」を問うています。 日頃から「なぜ?」「どうすればもっと良くなる?」という好奇心を持ち続けることが、最大の受験対策になります。

IB教育という、世界標準の学びの門を叩く準備はできていますか?その挑戦そのものが、君を大きく成長させるはずです。

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