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ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ (BST) 入学試験の傾向と対策

東京都渋谷区と世田谷区(駒沢・三軒茶屋)にキャンパスを構えるブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ (The British School in Tokyo / BST)

1989年にマーガレット・サッチャー首相(当時)によって設立されたこの学校は、日本で唯一の「英国ナショナル・カリキュラム」を忠実に実践するインターナショナルスクールです。2023年には麻布台ヒルズに新校舎が開校し、その人気と難易度はさらに跳ね上がっています。

2026年度(令和8年度)入試に向けて、合格を勝ち取るための傾向と対策を徹底解説します。BSTの入試は、学力以上に「英国式教育への適合性」と「言語環境の成熟度」が厳しく問われるのが特徴です。


I. BST入試の核心:優先順位と「ウェイティング・プール」

BSTは、他のインター校以上に「英国系コミュニティ」であることを重視します。

1. 優先順位(Priority Clauses)

BSTには明確な優先順位が存在し、枠が空いた際に誰から選ばれるかが決まっています。

  1. 英国籍保持者: 英国教育を必要とする子供が最優先。
  2. 在校生の兄弟姉妹(Siblings): 家族単位でのコミュニティ維持。
  3. 英語を母国語とする家庭: 授業の進行に支障がないレベル。
  4. 提携企業・外交官の子女: 5. 一般志願者(新規): 日本人家庭の多くがここに含まれます。

2. 「ウェイティング・プール」制度

BSTには「不合格」とは別に「ウェイティング・プール(待機枠)」があります。これは番号順の待機列ではなく、「枠が空いた際、そのクラスの多様性や学力バランスに最も合致する子をプールの中から選ぶ」という仕組みです。


II. 年齢別・学年別の傾向と具体的対策

BSTは英国式の「Year Group(イヤー・グループ)」を採用しています。日本の学年とは9月基準で異なるため、まずは正しい学年を確認することが第一歩です。

1. Early Years(Nursery / Reception:3歳〜5歳)

この段階では筆記試験はありません。

  • 傾向: 「プレイ・ベース・アセスメント(遊びを通じた評価)」が行われます。少人数のグループで、先生の指示に従えるか、他の子とシェアできるか、知的好奇心があるかを見られます。
  • 対策: 英語での指示(”Please tidy up,” “Wait for your turn”)に自然に反応できること。また、自分の名前や好きなものを英語で言える程度の表現力を養っておきましょう。

2. Primary School(Year 1 ~ Year 6:5歳〜11歳)

この学年からは、より「アカデミック」な側面が強まります。

  • 傾向: 英語のリーディング、ライティング、および算数(Math)の評価が行われます。特に「自分の考えを文章で表現する力(Free Writing)」が重視されます。
  • 対策: 算数は日本の学年相当で十分ですが、数学用語(Fraction, Geometry, Multiply 等)を英語で理解しておく必要があります。また、CambridgeやOxfordが出版している英国式ワークブック(SATs対策用など)に触れておくと形式に慣れることができます。

3. Secondary School(Year 7 ~ Year 13:11歳〜18歳)

中高生以上の編入は、極めて高い英語力と専門知識が求められます。

  • 傾向: 英語・算数に加えて、面接での論理的思考力が試されます。Year 10以降はIGCSE、Year 12からはA-Levelという英国式試験を見据えた選考になります。
  • 対策: CAT4(Cognitive Abilities Test)などの標準化テストの形式に慣れておくことが有効です。

III. 保護者面接と「親の英語力」

BSTの選考において、保護者は非常に大きな役割を果たします。

  • 英語力の絶対基準: 「少なくとも片親が、学校からの通知を理解し、通訳なしで先生と議論できる英語力」を持っていることが必須です。
  • 頻出質問:
    • Why a British education specifically?(なぜアメリカ式や他校ではなく、英国教育なのか?)
    • How will you contribute to the BST community?(コミュニティにどう貢献できますか?)
  • 対策: 「英国の伝統とアカデミックな厳格さに共感している」こと、そして「PTAやイベントに積極的に参加する意思がある」ことを具体的に伝えましょう。

IV. 願書(Application)作成の戦略

願書はオンラインで行いますが、ここでの「記述」が書類選考のすべてを決めます。

  1. エッセイの質: お子様の長所を挙げる際、”Kind” や “Smart” といった一言で済ませず、「具体的なエピソード(Evidence)」を添えてください。
  2. 推薦状(Reference): 現在の学校の先生に書いてもらう推薦状は、BSTが最も重視する書類の一つです。お子様が「学習意欲が高く、規律を守り、リーダーシップがある」ことを強調してもらえるよう、事前に先生と相談しておきましょう。

V. 2026年度 合格へのタイムライン

時期アクション
2025年 春〜夏キャンパス・ツアーへの参加。麻布台ヒルズ校舎の雰囲気を確認。
2025年 9月〜11月願書提出の準備。英語でのエッセイ推敲。
2025年 12月〜1月書類選考とアセスメント。 算数と英語の最終チェック。
2026年 2月〜3月合否またはプール入りの通知。

VI. 最後に:BSTが求める「Global Citizens」

ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウは、ただ英語ができる子を求めているのではありません。英国式の「規律ある自由」の中で、自ら考え、他者を尊重し、粘り強く学ぶ子を求めています。

合格への道は険しいですが、麻布台の最先端の環境で、英国の伝統に基づいた世界最高水準の教育を受けられることは、お子様の将来にとって計り知れない資産となるでしょう。

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